高齢者歯科の必要性
心身に負担をかけず、より安全に
「歯の治療は痛くて恐い」というイメージをもたれている方は多いのではないでしょうか。この「痛くて怖い」というイメージは、病気をお持ちの方やご高齢の方などでは、なおさら強くなります。場合によっては歯科治療への不安やストレスが全身疾患を進行させてしまうことさえあります。このような方に治療内容や使用する器材・薬剤などを工夫して、心身ともになるべくご負担をかけずに、より安全に歯科治療を行うのが大切です。
生涯にわたって豊かな人生を送るために
一昔前は、内科疾患を有する方への麻酔を必要とする歯科治療は、危険を伴うという理由から、必要最小限にとどめる傾向がありました。しかし近年においては積極的に治療する方向に変化しています。その背景には、医療機器や医療技術の進歩(監視モニターなどの開発)により、リスクを抑えながら治療ができるようになったことや、歯科疾患と全身疾患(糖尿病、嚥下性肺炎、心内膜炎など)との関連性が解明されてきたことなどがあります。
QOL(生活の質)の向上といったニーズが高まってきたことも大きな要因です。
お口は、食事のために使うだけではなく、会話や意思表示などにも不可欠であり、笑うことや歌うこと、 愛情を表現するといった人とのコミュニケーションにも深く関わっています。
生涯にわたって豊かな人生を送るためにお口の機能を維持することは、高齢化社会における歯科医療の大きな役割といえます。